イケフェス1日目、「ギャラリー再会」の後は西光寺へ
お寺だと言われなければ気づかず、通り過ぎてしまうコンクリート打ちっぱなしのモダンな建築物。
JR天王寺駅、近鉄大阪阿倍野駅からすぐ、あべのHoopやショッピングモールが建ち並ぶ賑やかな街の一角、この建物の前だけは落ち着いた空気が漂っています。
門正面で出迎える獏鼻
慶長9年(1604年)に大阪市東区博労町(現在の中央区)に建立後、御堂筋の拡幅工事に伴い昭和10年に現在の阿倍野区に移転。2009年8月に解体となり、2015年に現在の現代的な建築に生まれ変わっています。
門の獏鼻や、参道壁の狛犬は当時の本堂を飾っていたもので、永平寺、長野善光寺等の彫刻を手がけた高名な彫刻家志村流張氏による彫刻とのこと。
見学時にも当時のお堂の写真を拝見させていただきましたが、とても立派なものでした。
当時は今のセブン‐イレブンがある位置までが敷地だったようです。
彫刻の一部分は現在の本堂にも荘厳に飾られており、当時の鐘も参道部分に現代風に据え付けられています。
モダンな建物と、歴史のある装飾の組み合わせが興味深く、今回内部の写真も撮影させていただきました。
とてもスマートな佇まいの住職様で、「除夜会には鐘をついていただけるのでまたお越しください」と親切に声をかけていただきました。
西光寺のHPを拝見しましたが、クラッシックコンサートも本堂で開催するなど、伝統を大切にしながら今までの枠にとらわれないお寺を目指されているようです。
時代が変わって変わらないものと変わるものがありますが、こちらは新しい価値観を付加して生まれ変わった面白い空間だと思います。
この日のランチ~友安製作所カフェ
この日のランチは、「友安製作所Cafe&Bar 阿倍野」。
村野藤吾氏が、自身の事務所「村野・森建築事務所」として約50年前に設計し実際に使用されていた貴重な歴史的建造物をリノベーションしたおしゃれなカフェです。
貴重な歴史的建造物、村野建築のこだわりを残しながら、友安製作所がデザインプロデュースし、店舗兼ショールームへと生まれ変わっています。看板ロゴやショーウインドウ、とてもお洒落です。
入口前のシーズンディスプレイも素敵でした。
テラス席でいただいたランチ。
美味しいのはもちろん、出てくる食器がどれも可愛くて。
その他店内の壁紙とか、内装も参考になります。
2階がインテリアショップになっていて、それらの食器や壁紙なども見て購入することができます。
壁紙なんて自分で張り替えられるの?と思いましたが、スタッフの方に伺うと意外と難しくなさそう。
私も帰宅後にオンラインショップで壁紙を購入。
和室の壁一面をブルーグレーに一新してみました。
きれいになって、家族にも褒められて大満足です。
カフェとしてもインテリアショップとしても建築としても、楽しめる欲張りなお店でした。
2022年10月29日撮影
参考
浄土真宗本願寺派照護山 西光寺 – 浄土真宗本願寺派照護山 西光寺 (saikouji.or.jp)
友安製作所カフェアンドバー 阿倍野 (tomoyasucafe.com)